結核検査はTspot
結核は明治時代から昭和20年代までは国民病や亡国病と言われ、50年前までは、死亡原因の第1位でした。
日本の結核患者数は、2024年の新登録結核患者数は10,051人で、結核罹患率(人口10万対)も8.1で、結核低まん延国の水準を維持しています。
患者の特徴
- 高齢者に多い:新登録結核患者の約7割が60歳以上です。
- 若年外国人患者の増加:若年(20~29歳)の外国生まれの患者の割合が増加し、19.7%で、20~29歳では90.0%であった。
・受診の遅れ、発見の遅れで、集団感染を招く恐れがあります。
・大都市で多く発生(ホームレス、日雇い労働者、外国生まれの結核患者が多くなっています)
治療成績は、治癒19.9%、治療完了47.4%、死亡25.1%です。
出典は公益財団法人結核予防会結核研究所疫学情報センター https://jata-ekigaku.jp/
検索法は、
胸部エックス線検査
胸部CT検査
喀痰痰培養検査
Tspot:インターフェロンガンマ遊離試験(Interferon-gamma release assay:IGRA)
人が結核菌に感染すると血液の中に増えるインターフェロンγ(IFN-γ)を測定して、感染しているかを判断します。
https://www.ohori-pc.jp/posts/21565/
ツベルクリン反応検査は、BCGワクチン接種で作られた免疫によっても陽性になり、結核感染と区別できない問題があり、当院では行っていません。
2025/12/11
内科