頭痛がない日の不安や疲れも片頭痛のサイン? 講演会レポート|大濠パーククリニック
先日、片頭痛の治療をテーマにした講演会に参加しました。頭痛診療に携わる先生方の講演と討論から、患者さんにも知っていただきたい内容をまとめます。
痛みのない日の「見えない支障」
片頭痛のつらさは、発作の痛みだけではありません。頭痛がない日にも、次の発作への不安、集中しにくさ、頭の重さ、疲れやすさなどが続くことがあります。「また痛くなるかも」と予定を控えたり、光や匂い、人混みを避けたり、念のため薬を持ち歩いたりする方も少なくありません。
頭痛がない日なのに「すっきりしない日」があることも報告されています。頭痛のある日と合わせると、月の半分近くに何らかの負担がある方もいます。
仕事や生活への影響
片頭痛は働く世代に多い病気です。仕事を休むことだけでなく、出勤しても思うように力が出ない状態も、大きな負担になります。そのため診察では、頭痛の日数に加え、生活への影響を問診票(HIT-6、MIBS-4など)でも確かめます。
▶ 詳しくは頭痛日以外の辛さも?片頭痛の負担をMIBS-4とHIT-6で測るをご覧ください。
治療の目標が変わってきています
これまでは「頭痛の日数を半分に減らす」ことが目安でした。いまは、生活に支障がない状態をできるだけ長く保つことが目標になっています。治療が遅れると、頭痛が増えて慢性化したり、痛み止めの飲みすぎで頭痛がかえって悪くなったりすることがあります。そのため、早めに予防の治療を考えることが大切とされています。
予防の治療について
予防の治療には、毎日飲む薬(バルプロ酸、ロメリジンなど)のほか、CGRP(片頭痛に関わる物質)の働きを抑える注射薬があります。注射薬には、CGRPそのものに働くもの(ガルカネズマブ、フレマネズマブ、エプチネズマブ)と、CGRPを受け取る部分に働くもの(エレヌマブ)があります。
CGRP関連の注射薬は、決められた条件を満たす方が保険診療の対象です。効果はおおむね3か月で評価し、続けるかどうかを相談して決めます。どの治療にも副作用があり、効果には個人差があります。
▶ 詳しくは片頭痛にCGRP注射をご覧ください。
受診のときに伝えてほしいこと
頭痛ダイアリーに、痛みのある日だけでなく、すっきりしない日や、予定を変えた日、先に薬を飲んだ日も書いておくと、診察に役立ちます。「痛くない日も何となくつらい」ということも、遠慮なくお話しください。
大濠パーククリニックの頭痛外来・女性頭痛外来
当院には頭痛外来に加えて、女性頭痛外来があります。月経・妊娠・授乳・更年期など、女性の体に関わる頭痛のご相談に対応しています。
予約不要で、必要に応じて当日CT検査ができます。地下鉄「大濠公園駅」下車、天神・西新から約3分、博多から約9分です。
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【参考】ALL JAPAN Migraine Premium Conference 2026(2026年10月25日、ANAクラウンプラザホテル神戸)
※本記事は、講演内容を当院の責任で要約したものです。
公開日:2026年10月25日