Q)ニキビにピル は有効ですか?
A)はい、しかし、ピルの種類により初期に悪化するものもあります。
生理前になるとニキビが悪化する人が多くいます。これはホルモンバランスが乱れる事が原因です。低用量ピルを3~6ヵ月間内服することにより改善することがあります。女性ホルモンの一つ黄体ホルモンが皮脂分泌を増やし、角質を厚くします。アクネ菌から肌を守る抗菌ペプチドの発現量を減らす等でニキビを悪化させると考えられています。
低用量ピルに含まれるエストロゲンは
sex hormone binding globulin(SHBG)を増加させます。SHBGは男性ホルモンのテストステロンと結合し、ホルモン活性がある遊離テストステロンが減少させ、ニキビの発症を抑えます。しかし低用量ピルに含まれるプロゲステロンは上記の理由でニキビを悪化する作用もありますが、マーベロンやファボアールに含まれるプロゲスチン(DSG)は最もこの作用が少ないとされているため、ニキビの治療によく使用されます。
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