プラセンタ注射後の献血が2026年10月1日から変わりました

プラセンタ注射後の献血が2026年10月1日から変わりました

2026年10月1日から、日本赤十字社の献血基準が変わり、プラセンタ注射(ヒト胎盤抽出物を原料とする注射薬)を受けたことがある方も、条件を満たせば献血できるようになりました。厚生労働省の通知(令和8年9月15日付け 医薬血発0915第2号)を受けた変更です。

このページでは、何が変わったのか、どなたが対象になるのか、注意していただきたい点をまとめました。

🟢 何が変わったか(いちばん大切な点)

| | 改定前(2026年9月30日まで) | 改定後(2026年10月1日から) |

|---|---|

| 国内承認のプラセンタ注射を受けた方の献血 | 期間を定めず、基本的に献血をご遠慮いただいていました | 最終注射日から3か月間は献血をお控えください。3か月を過ぎると献血が可能です |

これまでの制限は、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)に対する予防的な措置として、2006年から続いていたものです。国内外の発生状況や感染リスクの評価などをふまえて見直され、この制限は廃止されました。

ただし、プラセンタ注射は「特定生物由来製品」にあたるため、最終注射日から3か月間は献血を控えることになっています。

要点:「一度でも注射したら一生献血できない」という制限はなくなりました。代わりに、最後の注射から3か月という期間の制限があります。

🔵 対象になる方(過去に注射を受けた方も含みます)

- これからプラセンタ注射を受ける方

- 現在プラセンタ注射を受けている方

- 以前にプラセンタ注射を受けたことがある方

以前に注射を受けた方も、今回の変更の対象です。最終注射日から3か月以上たっていれば、プラセンタ注射を受けたことを理由に献血をお断りされることは、基本的になくなりました。

注射を続けている間は、最終注射日から3か月たっていないため、献血はできません。

🟡 献血の年齢条件(プラセンタ注射とは別の基準)

献血には、プラセンタ注射とは関係なく年齢の条件があります(日本赤十字社「献血基準」より)。

| 献血の種類 | 献血できる年齢 |

|---|---|

| 全血献血 400mL | 男性17〜69歳、女性18〜69歳 |

| 全血献血 200mL | 男女とも16〜69歳 |

| 成分献血(血漿) | 男女とも18〜69歳 |

| 成分献血(血小板) | 男性18〜69歳、女性18〜54歳 |

- 65〜69歳の方は、60〜64歳の間に献血をしたことがある方に限られます。

- 70歳以上の方は、プラセンタ注射を受けたかどうかにかかわらず、献血できません。

この変更で献血できるようになるのは、年齢などほかの条件を満たす方です。年齢のほかにも、体重・血圧・血色素量(ヘモグロビン)などの基準があります。

🟠 ほかの条件と、最終的な判断について

今回変わったのは、プラセンタ注射に関する基準だけです。次のような基準は、これまでどおり適用されます。

- 海外から帰国(入国)した日から4週間以内は献血できない、などの感染症対策の基準

- 当日の体調や健康状態に関する基準

- お薬の服用や、ほかの治療・病気に関する基準

献血できるかどうかの最終的な判断は、献血当日に日本赤十字社の問診と健診医が行います。当院では献血の可否を判断することはできませんので、ご了承ください。

⚪ 変わらないこと

献血の基準が変わっても、次の点はこれまでと同じです。

- 特定生物由来製品であること:プラセンタ注射は、ヒトの胎盤を原料とする「特定生物由来製品」です。

- 説明と記録の保存:注射の前に説明を行い、注射を受けた方のお名前・注射日・製品の情報などを記録し、20年間保存します(管理簿)。

- 臓器提供:プラセンタ注射を受けた方は、臓器提供を原則としてお控えいただいています(移植を希望する方が、移植医から適切な説明を受け、提供を受ける意思がある場合は可能です)。

当院では、今回の変更にあわせて、プラセンタ注射の説明文書・同意書を2026年10月に改訂しました。

🟣 よくあるご質問

Q1. 何年も前にプラセンタ注射を受けました。今から献血できますか?

A. 最終注射日から3か月以上たっていれば、プラセンタ注射を理由とした制限はなくなりました。ただし、年齢や当日の体調などほかの条件があり、最終的には献血当日に日本赤十字社が判断します。当院で注射を受けた方で、最後に注射を受けた日がわからない場合は、受付でお尋ねください。

Q2. 今もプラセンタ注射を続けています。献血はできますか?

A. 注射を続けている間は、最終注射日から3か月たっていないため献血はできません。献血をご希望の場合は、治療の続け方も含めて医師にご相談ください。

Q3. 70歳を過ぎていますが、この変更で献血できるようになりますか?

A. 献血は69歳までという年齢の条件があるため、70歳以上の方はプラセンタ注射を受けたかどうかにかかわらず、献血できません。

お問い合わせ

プラセンタ注射と献血についてご不明な点は、診察時または受付でお気軽にお尋ねください。

大濠パーククリニック

〒810-0051 福岡県福岡市中央区大濠公園2-35 THE APARTMENT 2B

電話:092-724-5520(受付時間は診療時間に準じます)

https://www.ohori-pc.jp

※献血の基準についての詳しい内容は、日本赤十字社または献血ルームへお問い合わせください。

※本ページは制度変更のご案内であり、献血の可否や治療効果を保証するものではありません。

参考資料

- 厚生労働省「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)感染状況を踏まえた献血制限に係る関係通知の廃止の実施について」(令和8年9月15日付け 医薬血発0915第2号)

https://www.mhlw.go.jp/content/11127000/001752668.pdf

- 日本赤十字社「【令和8年10月1日から】英国を含む欧州等滞在歴に基づく献血制限の撤廃およびヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用歴に関する献血基準の変更」

https://www.jrc.or.jp/donation/information/detail_07/

- 日本赤十字社「献血基準」

https://www.jrc.or.jp/donation/about/terms/

(2026年10月 掲載)

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