新CGRP内服薬ナルティーク・アクイプタとCGRP注射を徹底比較
最終更新日:2026年6月14日
福岡市中央区の大濠パーククリニック頭痛外来です。当院では、片頭痛治療を劇的に進化させる最新の「CGRP関連薬」を取り揃え、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療法をご提案しています。
1. 2つの新しい片頭痛内服薬(ゲパント系経口薬)
① ナルティークOD錠(リメゲパント)
「ナルティークOD錠75mg」は、日本で初めて1つのお薬で「痛みを止める(急性期)」と「発作を防ぐ(予防)」の両方に適応が認められた経口薬です。
ナルティークを選ぶ「6つの大きなメリット」
ナルティークには、従来の治療薬や注射薬にはない、以下のような臨床上の強みがあります。
- 吐き気や胸の締め付け(血管系)の副作用が少ない
従来のトリプタン製剤でみられた「胸や喉の締め付け感(トリプタン・チェスト)」や「動悸」といった血管収縮に伴う副作用がほとんどありません。また、服用による吐き気(悪心)の頻度も低いため、従来の特効薬が体に合わなかった方でも安心してお使いいただけます。 - 注射が苦手・嫌がる方への第一選択肢
高い予防効果を求めつつも「毎月の自己注射や通院での注射は避けたい」という方に、飲むだけの内服薬として最適です。 - 月経関連片頭痛(MRM)への高い効果
女性ホルモンの変動に伴い、痛みが重症化・長期化しやすい「月経関連片頭痛」に対して非常に有効です。 - 2日連続して続く頭痛にも対応
効果が約2日間(48時間)しっかりと持続するため、一度治まっても翌日にまたぶり返すような、2日連続する片頭痛の発作を抑え込みます。 - CGRP注射の「wearing-off」に対する「bridging therapy」としてアドオン可能
すでにエムガルティやアジョビなどの注射治療を行っている方で、次回の注射が近づくと効果が薄れる現象(wearing-off)に悩む方がいます。その際、次の注射日までの架け橋(bridging therapy)としてナルティークをアドオン(上乗せ併用)することで、1ヶ月を通じて安定したコントロールが可能になります。 - 薬剤乱用頭痛(MOH)の予防・治療に繋がる
従来のトリプタン製剤や市販の鎮痛薬を頻回に服用することで起こる「薬剤乱用頭痛(MOH)」の原因になりません。現在、MOHに陥っている患者様の治療・移行期のお薬としても大きなメリットがあります。
より詳しい特徴や承認情報などは、当院の「経口CGRP受容体拮抗薬ナルティークOD錠の特徴」も合わせてご確認ください。
② アトゲパント(アクイプタ)(※2026年春より日本で処方開始、当院では未導入)
今年、日本でも使用可能となった最新の片頭痛予防専用の経口CGRP受容体拮抗薬です。
- 1日1回毎日の服用:ナルティーク(隔日服用)とは異なり、毎日1回1錠を服用することで、片頭痛発作そのものを強力に抑制します。
- 強力な受容体結合:CGRP受容体に対して極めて高い親和性を持っており、注射薬に匹敵する高い予防効果が期待されています。注射を強く嫌がる患者様にとって、毎日の内服でしっかり予防できる待望の選択肢です。
2. 高い予防効果を持つ「3大CGRP関連注射薬」
従来の予防薬(内服)で十分な効果が出なかった方へ向けて、当院では3種類のCGRP関連注射薬を導入しています。
- エムガルティ:初回のみ2本をまとめて注射することで血中濃度を速やかに高め、早い段階から効果を引き出します。当院のエムガルティ注射治療の解説ページで詳しい特徴を解説しています。
- アジョビ:医療機関での「3ヶ月に1回(3本まとめて投与)」の通院スケジュールも選べるため、忙しい方に最適です。詳細は片頭痛治療薬アジョビによる気分改善効果の記事でご確認いただけます。
- アイモビーグ:他の注射薬と異なり、「CGRP受容体」側を直接ブロックします。当院のアイモビーグを含めたCGRP抗体薬の適応基準をご覧ください。
3. アミリン受容体(AMY1)への作用と効果の違い
片頭痛の発症にはCGRPだけでなく、類似した構造を持つ「アミリン(Amylin)」という物質も関わっています。最新のCGRP関連薬は、このアミリン受容体(AMY1受容体)をブロックするかどうかで性質が分かれます。
- 受容体を直接ブロックするタイプ(ナルティーク・アトゲパント・アイモビーグ)
CGRP受容体と同時にアミリン受容体(AMY1)もブロックするため、別系統の頭痛リスクも同時にシャットアウトできる可能性が期待されています。ただし、AMY1受容体は消化管運動にも関わっているため、副作用として「便秘」がやや生じやすくなる傾向があります。 - CGRP分子そのものを狙うタイプ(エムガルティ・アジョビ)
CGRP分子のみに結合するためアミリン受容体には作用せず、腸の動きへの影響が少ないため「便秘」の頻度が比較的低いというメリットがあります。
4. CGRP関連薬 5剤比較一覧表
項目 | ナルティーク (リメゲパント) 【経口】 | アトゲパント (アッヴィ) 【経口】 | エムガルティ (ガルカネズマブ) 【注射】 | アジョビ (フレマネズマブ) 【注射】 | アイモビーグ (エレヌマブ) 【注射】 |
適応区分 | 急性期治療 + 予防 | 予防(発症抑制)のみ | 予防(発症抑制)のみ | 予防(発症抑制)のみ | 予防(発症抑制)のみ |
作用部位 | CGRP受容体をブロック | CGRP受容体をブロック | CGRPリガンドに結合 | CGRPリガンドに結合 | CGRP受容体をブロック |
アミリン受容体 (AMY1)への作用 | あり(ブロックする) | あり(ブロックする) | なし(作用しない) | なし(作用しない) | あり(ブロックする) |
半減期 (\(T_{1/2}\)) | 約11時間 | 約4時間 | 約27日間 | 約30日間 | 約28日間 |
最高血中濃度 到達時間 (\(T_{max}\)) | 約1.75時間 | 約1.5時間 | 約5日 | 約5〜7日 | 約4〜11日 |
1ヶ月の価格 ※3割負担の目安 | 予防(隔日):約13,000円 頓服:1錠約880円 | 予防(毎日):約13,000円 (60mg錠の場合) | 約13,500円 (初回のみ2本:約27,000円) | 約12,350円 (1本/4週) ※3本/12週可 | 約11,650円 (1本/4週) |
主な副作用 | 便秘、悪心、過敏症 | 便秘、悪心、食欲減退 | 注射部位反応(赤み、痛み) | 注射部位反応(赤み、痛み) | 便秘、注射部位反応 |
投与方法の特徴 | 水なしで飲める口腔内崩壊錠 | 1日1回毎日の経口投与 | 月1回の定期皮下注射 | 4週毎、または12週毎 | 月1回の定期皮下注射 |
5. 終わりに:お気軽にご相談ください
当院は地下鉄大濠公園駅から徒歩3分のアクセスしやすい立地にあり、予約なしでの当日頭部CT検査や、平日は18:00まで、土曜日も15:30まで受付を行っております。つらい頭痛を我慢せず、どうぞお気軽にご相談ください。
天神から3分、地下鉄大濠公園駅から徒歩2分のクリニックです。お仕事帰りや家事の合間に、最短ルートで診断・検査を完了させます。
■ 医療法人 清涼会 大濠パーククリニック
* 住所: 〒810-0051 福岡県福岡市中央区大濠公園2-35 THE APARTMENT 2F
* アクセス:
- 地下鉄大濠公園駅 ③番または⑥番エレベーター出口から徒歩2分(天神から3分、博多駅から9分) - 西鉄バス 大濠公園バス停正面
* 電話番号: 092-724-5520
* 地図:
■ 診療科目
(保険診療):
(自由診療): GLP-1ダイエット、健康診断、予防接種、ピル、脱毛症(AGA)、ED、ビタミン点滴、美容皮膚科
※美容皮膚科・健康診断などは一部予約制となります。
■ 診療受付時間
平日: 9:30~12:00 / 13:30~18:00 土曜: 9:00~15:30(昼休みなし)
* 休診: 日曜・祝日
■予約不要: 保険診療(頭痛外来・婦人科・内科など)は予約制ではございませんので、直接のご来院も可能です。
※美容皮膚科・健康診断等は一部予約が必要です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 受診をご検討の方へ:待ち時間短縮のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
当院では、待ち時間を有効に活用いただけるよう、LINEによる順番待ちシステムを導入しております。
* LINEで順番取り: 当日深夜0時から、LINE上で受付番号の発行とWEB問診が可能です。
* 混雑状況の確認: リアルタイムで現在の待ち人数を確認できるため、ご自身の順番が近づくまで外出先やご自宅でお過ごしいただけます。
▼ LINE順番待ち&WEB問診のカンタン5ステップ
1. 大濠パーククリニック公式サイトを開く
2. 画面一番下の「LINEを登録(緑)」ボタンを押す
3. メニュー画面を開き、「当日順番予約」を選ぶ 4. 「当日発券予約」→「順番札の発券」を押し、必要事項を入力
5. 発券完了後、LINEに届く「メルプWEB問診票」に来院前にお答えください