尖圭コンジローマ

疫学:

性交等よって感染する疾患で、ヒトパピローマウイルス(HPV)6、11型などが原因で我が国では年間10 万人あたり30 人程度(年間患者数は約4万人,半数は女性)で増加傾向にあります。

症状:

感染後、数週間から2~3か月を経て、腟、子宮頸部、外陰部、尿道周囲、肛門周囲等の性器周辺部に、淡紅色又は褐色調の

乳頭状、鶏冠状、あるいはカリフラワー状の腫瘤が多発します。違和感、帯下の増量、かゆみ、痛みが症状となることもあります。他の性病を併発してる場合があります。

20〜30%は3 ヶ月以内に自然消退しますが、25%は3ヶ月以内に再発します。

治療:

外陰部病変には適量のイミキドクリーム(ベセルナクリーム5%)を隔日に1日1回就寝前に塗布し、起床時に薬剤を石鹸で洗い流す。最大4ヶ月まで使用できます。

膣内などはCO2レーザー、切除、電気メスによる焼灼、液体窒素による凍結法等があります(当院では行わないから紹介になります)。

予防: 9価HPVワクチン(シルガード9)は9種類のHPV(HPV6、11、16、18、31、33、45、52、58型)の感染を予防することができますが、尖圭コンジローマ も予防できます。