高尿酸血症の診断と治療

 

1.定義:血清尿酸値が7mg/dL以上。

合併症がある8mg/dL以上あるいはないが9mg/dL以上で治療開始

2.疫学:

・男女比は約3対1です。成人期に発症します。中年以降の年齢層でより一般的に見られます。成人男性で20%以上が高尿酸血症の基準に当てはまる。

3.合併症:

  • 痛風(関節の発赤、熱感、腫れ、疼痛)と関連しています。痛風は高尿酸血症によって引き起こされる関節炎です。
  • 関節炎の5 年間累積発症率は0.5%、6.0〜6.9mg/dLで0.6%、7.0〜7.9mg/dLで2.0%、8.0〜8.9mg/dLで 4.1%、9.0〜9.9mg/dLで19.8%、10.0mg/dL以上では30.5%と報告されている
  • 高尿酸血症は、心疾患、腎臓疾患や高血圧などの代謝症候群のリスク因子でもあります。
  1. 尿酸の生成が過剰であるか、尿酸の排泄が不十分であることです。

日本では、高尿酸血症の原因としては、主に尿酸排出低下が一般的です。合成過剰は少ない。

遺伝的要因や食生活、肥満、アルコール摂取などが高尿酸血症の発生機序に関与することがあります。

  1. 薬物療法:a)尿酸排泄促進剤:・尿酸トランスポーターURAT1阻害剤:ベンズブロマロン(ユリス、ユリノベン): 一般的には10〜40mg/日を使用します。・尿酸再吸収輸送体OAT1/3阻害剤:ベンズブロマロン(ユリノーム)25mg→50mg(1-3回)古い、プロベネシド(ベネメト): 250〜500mg/日(1日0.5~2g(2~8錠)を分割経口服用し、その後維持量として1日1~2g(4~8錠)を2~4回)
    • b)尿酸合成阻害剤:
    • 非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤:フェブクソスタット(フェブリク、ウリコスタット): 一般的には10-60mg/日を使用します。→米国では販売中
    • 選択的XOD阻害薬:トピロキソスタット(商品名ウリアデック錠20mg-60mg、トピロリック錠20mg-60mg/日
    • ・キサンチンオキシダーゼ阻害剤:アロプリノール(ザイロリック): 一般的には100〜300mg/日を使用します。
  2. 尿酸排出薬は、腎機能が比較的良好な患者に適しており、腎臓への負担が少ないため、そのような患者には優先的に使用されることがあります。一方、合成阻害剤は腎臓に負担をかける場合があるため、腎機能が低下している患者や腎疾患を有する患者には使用が制限されることがあります。
    • 6.生活指導: 
    • ・尿酸値を上昇させる食品の摂取を制限することが推奨されます。これには、内臓(肝臓、腎臓、心臓)、赤身の肉、魚介類(特にサバやアンチョビ)、ビールなどが含まれます。
    • ・緑黄色野菜や果物、低脂肪乳製品、穀物、豆類などを積極的に摂取することが勧められます。これらは尿酸の代謝を助け、尿酸値の上昇を抑える効果があります。
    • ・水分摂取も重要です。十分な水分を摂ることで、尿酸の排泄が促されます。
    • 運動:
    • 有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)や筋力トレーニングを定期的に行うことで、体重の管理や代謝の改善が期待できます。7.予後:
    • 痛風の発作は非常に痛みが強く、関節や臓器に損傷を与える可能性があります。
    • 合併症に尿酸結石や腎臓疾患があります