更年期関節痛にホルモン剤やエクエル 大濠パーククリニック

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関節痛は女性が、男性の約4~5倍多くみられ特に、30~50代女性に多いことから女性ホルモンが関節痛の発症に関与していると考えられています。

女性ホルモンの一つエストロゲンと合体するエストロゲン受容体は、卵巣以外では関節包、腱鞘などの滑膜にもあります。普段は、エストロゲンが受容体と合体して関節や腱を守っていますが、エストロゲンが減少すると、関節包や腱鞘にある受容体がエストロゲンと合体できず、エストロゲンの効果が低下し、関節痛やこわばりが出ると考えられています。

エストロゲンを補充するHRT(ホルモン補充療法)により約2ヶ月で症状の改善が期待できます。

  また、エクオールといサプリメントも有効です。大豆に含まれるイソフラボンが腸内細菌によって、エクオールという物質に変換します。エストロゲンとよく似た化学構造を有しエストロゲン受容体と合体してエストロゲンと似た作用をします。しかし、エクオールを作る腸内細菌を持っている日本人女性は5割程度しかいません。そこで大豆イソフラボンを乳酸菌で発酵させエクオールを直接摂取できるサプリメントが、エクエルです。