ニキビ(尋常性痤瘡)治療ガイドライン 

大濠パーククリニックでは日本皮膚科学会の治療指針に従い、ニキビ治療を保険及び自由診療(保険外適応)で行っています。

尋常性痤瘡治療ガイドライン 2008から

推奨度の分類
A 行うよう強く推奨する
B 行うよう推奨する
C1 良質な根拠は少ないが,選択肢の一つとして推奨する
C2 十分な根拠がないので(現時点では)推奨できない
D 行わないよう推奨する(無効あるいは有害であ ることを示す良質のエビデンスがある)

1)外用薬
イ)A---アダパレン外用 痤瘡(面皰や炎症性皮疹:軽症から重症)に対して推奨する.
ロ)A---抗菌薬 炎症性皮疹に対しての外用を強く推奨する.
☆C2…抗菌薬 面皰に対して,抗菌薬外用を行ってもよいが,推奨 はしない.

2)内服薬

イ)A ,B ,C1---抗菌薬 炎症性皮疹に対して,抗菌薬内服を強く推奨する。
☆C2---抗菌薬 炎症を伴わない嚢腫/硬結に対して,抗菌薬内服は推 奨しない.
ロ)C1,C2---漢方薬 痤瘡(炎症性皮疹)他の治療が無効,あるいは他 の治療が実施できない
c1 荊芥連翹湯,清上防風湯, 十味敗毒湯 選択肢の一つとして推奨する
c2 黄連解毒湯,温 清飲,温経湯,桂枝茯苓丸 行ってもよいが推奨 はしない.
ハ)C2---ビタミン薬内服 内服をしてもよいが,推奨はしない.
ニ)C2---ピル  他の治療で改善が不十分の場合、推奨はしない.(保険適応外)
ホ)C2---利尿剤  炎症性皮疹あるいは面皰に対しても推奨しない.(保険適応外)
3)その他
イ)C1---サリチル酸マクロゴール 標準治療が無効あるいは実施できな い場合に選択肢の一つとして推奨(保険適応外)
ロ)C2…レーザー治療 各種レーザー治療器の特性を理解した上で,治療効果が期待 できる皮疹に対してレーザー治療を行ってもよい.(保険外適応)