漢方内科
当院では通常の薬剤に加え漢方薬での治療もおこなっております。 ツムラの生薬(エキス剤)が中心です。 頭痛、花粉症、、不眠、更年期障害等に対応します。
【気血津液論】 「気」「血」「津液(水)」は、漢方医学において、人体を構成する最小単位の物質の一つである。 「気・血・水」は、不調の原因を探るためのものさしです。 これらの物質は、経絡・三焦とよばれる経路を通じて人体をくまなくながれており、臓腑にゆきわたってその働きを維持している。 【精・神・陰・陽】 神とは、同じ生体の根源物のうち、機能・意識的な要素をよぶ。 精とは、生体のすべての基礎となるもののうち、物質的な要素である。父母から受け継いだもので、腎に蓄えられているため、腎精(じんせい)と言う。 しかし精は、加齢とともに少なくなっていき、不足すれば「腎虚(じんきょ)」という状態になり、疲労感、抜け毛、しわ、たるみ、更年期症状、不妊や閉経などの原因となる。 ●「陽」 あたためる力(陽性)の強いもの 激しく運動しているもの、外へ向かうもの、 上昇するもの、温熱的なもの、明るいもの ●「陰」 人体の構成物質のうちとくに体をさます力(陰性)の強いもの 静止しているもの、内に向かうもの、下降するもの、 寒冷なもの、暗いもの これらの概念を、気血津液にあてはめると「神」は陽や気、「精」は血、津液、陰が該当する また、陽性の高い順に並べると、陽、気、血、津液、陰の順となり、津液や陰は、むしろ体にとっては陰性の作用をもっている。 【五臓(心・肺・脾・肝・腎)】 中医薬学では、「心」、「肺」、「脾」、「肝」、「腎」を総称して『五臓』といい、五臓の各機能は、 それぞれ協調すること(相生、相剋)でバランスを保っており、これは次の『五行学説(木・火・土・金・水)』 により説明することができる。