月経困難症治療薬 アリッサ配合錠が本日(12月3日)に発売されました。
作用機序
本剤は、排卵抑制作用及び子宮内膜増殖抑制作用(子宮内膜の菲薄化)により、月経困難症に対して有効性を示すと考えられます。
1錠中にエステトロール水和物15.0mg、ドロスピレノン3.0mgを含有みます。
天然型エストロゲンのエステトロール E4は、
肝臓(凝固系)や乳腺への影響が少ないとされ.静脈血栓塞栓症のリスク低減が期待されます。
日本で月経困難症に使用されているLEP配合薬の成分のE2はエストラジオールを改良したエチニルエストラジオール(EE2)で、子宮・卵巣のエストロゲン受容体だけでなく、血管内皮細胞や肝臓の受容体にも作用すると考えられています(凝固系の亢進)。そこで。静脈血栓塞栓症が懸念されています。
E4:エステトロールは血管内皮細胞や肝臓の受容体には作用しないと考えられているため、血栓症のリスクを低減が期待されます。
副作用:月経中間期出血(74.8%)→1ヶ月位で改善します。重度月経出血(16.8%)、5%以上(希発月経、骨盤痛、頭痛、悪心、乳房痛)
休薬期間はヤーズと同じ4日です。
薬価:5056円(3割負担の方は1500円)