片頭痛予防薬の作用機序 大濠パーククリニック

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月に2回以上の片頭痛がある方は、以下の予防薬を3ヶ月程度使うことで頭痛の回数を減らすことができます。

①抗てんかん薬(デパケン、リボトリール、トピナ等)

 通常、細胞内はマイナスの電荷を帯びています。ここに神経興奮のシグナルが来ると、Naが細胞内へ流入し、細胞内はプラスの電荷へと転換します(脱分極)。一方、抑制性のシグナルのClの流入によってなかなか脱分極が起こらず、神経興奮が起こりにくくなります。頭痛がおきにくくなります。

  また、片頭痛の前兆である閃輝暗点を脳細胞の安定化をはかる作用で減少させます。

②トリプタノール

5-HT受容体遮断作用と、ノルアドレナリンとセロトニンの取りこみを阻害します。

③β遮断薬(インデラルなど) 

β‐アドレナリン受容体を遮断して、血管拡張を阻害したり、セロトニン放出抑制することで効果を発すると考えられています。

④Ca拮抗薬(ミグシス、テラナス、ワソランなど)

血管の平滑筋にあるカルシウムチャネルの機能を拮抗(阻害)し、血管収縮抑制したり、5-HT受容体遮断作用によりセロトニンの異常放出を抑制します。

⑤選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI) (パキシル、ルボックス、デプロメール等)

セロトニンの再取り込みを選択的に阻害します。

⑥抗セロトニン薬    (ペリアクチン、ミグリステンなど)

セロトニン(5-HT2)受容体を阻害し、セロトニン放出を抑え、血管の拡張を抑えます。 

⑦アンギオテンシン変換酵素( ACE )阻害薬,アンギオテンシンⅡ受容体遮断薬( ARB )

脳血管に生じるNO(一酸化窒素)の合成阻害作用が考えられる。

⑧ロイコトリエン受容体阻害薬(キプレス、シングレア、オノンなど)

医)清涼会 大濠パーククリニック

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