A)比較的稀ですがそれでも年に数人以上のケースで見られる頭痛の原因として帯状疱疹ウィルスによるウィルス感染があります。帯状疱疹は通常小児の時に水庖ウィルス感染で発症する『みずぼうそう』のことですが、成人になって免疫力が低下した時等に発症するものが帯状疱疹です。全身どこにでもできる可能性があり、首から頭にかけて発症することもあります。後頭部あるいは耳の後ろあたりで発生したものは後頭部痛と訴える方がおられます。最初は『ジカジカ』、『ジンジン』するような感覚で、皮膚症状はあまり見られませんが、その後皮膚が赤くなってきます。この状態で病院に来られると帯状疱疹かどうかの診断が難しいことがあります。ただし数日たつと水泡が形成され、またそれが破れることによって浸出液が見られ診断が確定されます。

まれに、髄膜炎を併発する方もおられます。

早期に治療(抗ウイルス剤内服)を始めることで症状も軽く早期に治癒することが可能です。また最近の研究で偏頭痛や群発頭痛の原因として帯状疱疹による感染が考えらられています。