月経困難症と生理痛

月経期間中に月経に随伴しておこる病的症状をいう。

(症状)

下腹部痛、腰痛、腹部膨満感、嘔気、頭痛、疲労、脱力感、食欲不振、いらいら、下痢、憂鬱の順に多い。

月経終了後に症状は消失する。

(疫学)

生理痛は女性の70-80%が有する、3割は鎮痛剤使用している。

生理痛が強く日常生活に支障をきたす月経困難症は800万人いる。

そのうち10%しか医療機関を受診していない。

(原因)

若年者は子宮頸管狭小によったり、月経血のうっ滞や分泌期内膜で産生されるプロスタグランジン(PG)による子宮の過収縮

(分類)

・機能性(原発性)は明らかな原因となる疾患が見つからない場合をいいます。 10代から20代前半に多い。月経前から疼痛がある。

・器質性(続発性)は子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの疾患が原因である。20代後半以降に多い。月経以外も疼痛がある。